インプラントについて
■インプラント治療をご存知ですか
インプラント治療とは、歯を失った顎骨(あごの骨)の中に人工の歯根を植え込み、歯冠を取り付ける方法です。まるで新しい歯が生えてきたかのように、自分の歯と同じように使うことができます。
■インプラント治療の歴史
インプラント治療の起源を訪ねてみると、その歴史は最古までさかのぼることができます。インカ帝国のミイラの口の中にエメラルドの歯が植え込まれており、歯石が付着していたことから、明らかに何年も使用していたことがわかりました。
その後、時代が変わり象牙や動物の歯などが植えられました。どうもこれらは長期間使用できなかったようです。
近年になってステンレスやゴールド、セラミックなど錆びない材料を使ったインプラントが日本でも臨床応用されました。長期間使用できなかった方も多くいらしゃいました。
その後、純チタンが「骨と癒着」することが発見されたため成功率が高まり、現在では歯を失った方の治療の一手段として注目されております。
欧米先進国では失った歯の治療の第一選択としてインプラントを行い、インプラント治療が不可能な方にブリッジや義歯で治療します。
インプラントはこのような患者さんに適しています
■ブリッジによる治療法で健康な歯を削りたくない方
ブリッジを用いた治療方法では、両隣の歯を削らなくてはなりません。健康な歯は、削られることで歯の寿命を短くする恐れがあります。
インプラントを用いた治療方法の場合は、隣の歯を削らずに治療することができます。自分の歯と同じように使うことができます。
■部分入れ歯が嫌な方
部分入れ歯(部分義歯)を用いた治療法では、取り外しが必要で、どうしても違和感が出てしまいます。食べ物が食べにくかったり、挟まりやすいなどの症状が起こったりもします。
また、金具(クラスプ、ばね、鈎)が必要で、見た目にも悪い場合があります。
インプラントを用いた治療方法の場合は、他の歯の支えが必要なく、自分の歯と同じように噛むことができます。 |