歯茎の炎症と歯周病
歯周病は、歯を支える周りの組織に炎症が起きる病気です。歯茎に腫れや出血が現れ、最終的には歯が抜けてしまいます。
歯周病は、歯肉の炎症による出血や腫れを特徴とする「歯肉炎」と歯を支えている歯槽骨が破壊される「歯周炎」にわけれらます。日本人の成人の多くの人がかかっており、今や歯周病は生活習慣病と認定されております。
■歯周病の原因
歯周病は、急激に症状が進むことはなく、その病状は徐々に進行します。そのせいもあって、歯科治療を受けずに長い期間放置された結果として、物が噛めなくなったり、抜歯をしなければならなくなってしまいます。
歯周病は、歯と歯茎の間に歯周病原菌と生活習慣から起こり、原因としては以下のものが考えられます。
・歯周病原菌
・プラーク
・歯石
・喫煙
・歯ぎしり・くいしばり
・口内不衛生
健康な歯茎は色がサーモンピンクの健康色で歯と歯の間にぴったり収まっています。歯周病になると歯と歯の間に隙間ができ歯茎は赤味を帯びた色となり全体にぶよぶよした感じになります。日頃から歯茎にも注意を払ってみることが早めの治療につながります。
■治療の仕方
超音波スケーラー
超音波の振動を利用した器械で、歯垢や歯石の除去を行ないます。この機器を利用し無理なく安全に除去します。並行して、日頃行なうブラッシング方法やフロス・歯間ブラシなどでのケア方法などを指導します。ほとんどの場合、歯間の磨きにくいところが進行しますので、上手な磨き方をマスターすることはとても大事です。
SRP
歯周ポケット内の歯根の表面に付いた歯石や細菌性の物質を徹底的に取り除きます。この治療により歯根の表面は見違えるほどきれいになります。
PMTC
PMTCとは、専門家による専門器具を使用した口内クリーニングのことです。歯の表面についてしまったプラークは、歯ブラシでもなかなか取り除くことができません。専門家が行なうことで歯周病の元となる細菌を口の外に追い出すことができます。
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